東京交通会館

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東京交通会館 店主に語ってもらう「交通会館むかしばなし vol.04」

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交通会館むかしばなし vol.04
B1F 「甘味おかめ(民芸喫茶)」 阿部弘子さん

Q1.創業の年、働いている年数、こちらで働くことになった経緯を教えてください。
戦後(1946年)、先々代(祖母)が有楽町(現イトシア1階のおかめ有楽町店あたり)に「おかめ本店」という甘味処を構えたのが、おかめ屋号の始まりです。
当時のすし屋横丁にも展開しておりました。そのご縁で交通会館には創業当初から入居させてもらってます。
「甘味おかめ」は現在、麹町店のおかめ本店・イトシア店舗が有楽町店・そしてこの交通会館店と3店舗がございます。

実は、交通会館B1F「和風ラーメン麺屋ひょっとこ」もわたくしどもが展開しております。
※銀座6丁目に「麺屋ひょっとこ銀座店」2018年6月に2号店OPENしました。
https://www.menyahyottoko.com/

Q2.当初、思い出深かった出来事やハプニング!(どうやって乗り越えたか)
創業時は祖母が戦後大変な思いをして材料を仕入れ開業したと聞いてます。
当時は甘いものに限らず食糧不足の時代でもあったので「おなかいっぱい食べなさい」という祖母の人情が、今も大盛りでご提供させていただいている所以でもあります。

生まれも育ちも有楽町ですからこのあたりは昔からよく知っております。交通会館があった場所はバスの操車場があり舗装なんかされてなく砂利道があって、水たまりがあったりしてと、学生の頃はよく通りましたね。

昔はB1Fに女性オーナーが多くいらっしゃって、仲良くさせていただいておりました。
母から聞いたことによると、お向かいの照鮨さん初代は今のオーナーのお母様ですし、現在お店はないですが、鳥めし屋のとりめしぼん、喫茶店マリウスさん(コーヒーとサンドイッチが名物)も女性オーナーでしたから、うちも参加して、今でいう女子会のはしりをしていたようです。
たしか「雛の会」か「さくらの会」とかって会の名前を付けて、年に1度は料亭などを予約し豪華な食事会をして楽しんでいたそうです。わたしも存じ上げておりますが、女性オーナーの皆様、趣味もお洒落も一流でしたね。
親が亡くなった時には、店舗について不安な時は相談させていただきましたし、夜営業終了後、とりめしぼんさんで晩御飯をいただいたりしておりました。
本当にお世話になりました。

Q3.長年商売をするにあたり心がけていることはなんですか?
代々おかめの味をゆらぐことなく、伝統を守り続けること。
流行にも手をだしてみたいと思うときもあるが、毎日やることが同じでも変わらないことも大事だと感じていて、まじめに手をぬかないことが信頼につながると思っています。

Q4.店舗同士で交流はありますか?
同じB1Fの酒のサンオウさん、大正軒さんには大変お世話になっております。
交通会館内の店舗さん同士の関係性は、こういってはなんですが、一つ村のような、商店街のような仲間意識は昔からあるような気がします。

Q5.これからのお店と交通会館について希望・想いを教えてください。
昔は近くに大手新聞社が何社もありましたので、朝8時すぎに社を出た社員の方々が、
おかめに立ち寄ることが多く、お客様は男性が多く来店いただいておりました。
当時はその流れもあって、今よりも開店時間を早めていましたね。※現在11時OPEN
また、銀座有楽町で働くOLさんは皆様カチッとしたスーツにハイヒールで働いてらっしゃいましたね。スーツ姿で日劇を観劇いただいた後、あんみつを食べに来ていただいたりする常連さんもいらっしゃいました。
今は常連さんよりもフリーのお客様が増えました。OLさんもカジュアルなスタイルが主流なようで以前のような姿はあまり見かけないですね。しかたのないことです。時代の流れでいろいろ変わりますね。

お店については
おかめ全店舗、店舗内装にはこだわりがあります。
先代が民芸・古民家調が好きで精通していたのでそのディティ―ルは当初より全店舗受け継いでおります。
長野の老舗家具、松本民芸でオーダーしたテーブル・イス、天井には島根民芸の掛行灯、壁には芹沢銈介氏の型染が並んでいます。
器もこだわりがあります。料理は第一印象が大事だと思っております。

昔のものを維持するのは大変であり努力がみえないことも多いですが、前進あるのみ!
日々頑張って皆様に喜んでいただくお店を続けていきたいです。

店舗情報はコチラ

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交通会館むかしばなし vol.04
B1F 「ミート大正軒(精肉)」 佐野常雄さん

※2021年1月31日に閉店いたしました。

Q1.創業の年、働いている年数、こちらで働くことになった経緯を教えてください。
大正軒は、もとは巣鴨に出店してましたが、その後、すし屋横丁で精肉店をしておりました。
そのご縁で、東京交通会館ができた頃より出店しております。
わたくしはこの大正軒で長年働いていたところ、本店から暖簾分けという形で昭和52年に独立をいたしました。
ちなみにお隣のキッチン大正軒は、本店オーナーの娘さんが経営されております。

Q2.当初、思い出深かった出来事やハプニング!(どうやって乗り越えたか)
独立前の話ですが、交通会館の周辺いっぱいに赤軍派の街宣活動が占領しすごい騒ぎになっていたときがありました。
外出はおろか帰宅することもできず、会館の屋上で、その様子を眺めていたことが記憶に残っています。

昔は会館内も飲食店がたくさんありましたから、飲食店さんのご紹介からおつなぎいただいて、
色々と各店に顔をだしてまわっていましたね。
本店の時代には学校給食も携わっていたこともあり、忙しいときは朝3時4時には仕事場を出発して
営業まわりをしておりました。

今は毎朝5:30頃には来ておりますが、昔にくらべたらゆっくりとしてますかね。

Q3.長年商売をするにあたり心がけていることはなんですか?
常にお客様に喜んでいただくことを意識する。
お得意様を大事にする。
また信用してもらうためには、約束の時間には必ずお届けするなど、当たり前のことを
まじめに対応するといったことを心がけています。

Q4.店舗同士で交流はありますか?
交通会館の地下、今はサービス・物販等ご入居されてますが、昔は飲食店舗がほとんどでした。すし屋横丁から入居された方も含め、都庁が西新宿に移転した(約27年前)
タイミングで昔からの顔なじみの方はほとんどやめられてしまいました。

B1F遊楽さん、交通飯店さん、ゆう志さん、キャロルさんとは年代も近いこともあるし、コミュニケーションはとりますね。

Q5.これからのお店と交通会館について希望・想いを教えてください。
昨今の飲食店は、チェーン店が増えたので新規取引が難しいですが、長年のお得意様を大事にできる様、元気に仕事を続けたいので、食事管理や体力面、健康管理に気を配っていきたいです。

これからの交通会館については若いオーナー達の時代です。若い方がさまざまな意見を出し合ってぜひよりよいビルにつくっていってほしいなあと願っています。

※2021年1月31日に閉店いたしました。

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交通会館むかしばなし vol.04
B1F 「キャロル(バック)」 結城進さん

Q1.創業の年、働いている年数、こちらで働くことになった経緯を教えてください。
昭和44年 ハンドバック製造卸業として問屋へ製品を納めておりました。
当時は海外でもrenoma サンローラン等ファッションブランドブームがあり、昭和40年頃、渡仏した高田賢三のコレクションでミニバック、ポシェットの製作を任せられました。
両国国技館でコレクションした当時の写真もありますよ。
ただ、取引先の問屋が昭和57年に倒産したことにより、どうにかしないとということで、自分たちでオリジナルを作って、販売できる店を希望したところ、問屋が時々催事を行っていた東京交通会館をご紹介いただきまして出店にこぎつけました。現在まで大変お世話になっております。

Q2.当初、思い出深かった出来事やハプニング!(どうやって乗り越えたか)
いろいろとありましたね、
有楽町3億円事件もびっくりしましたが、やはり1番は、3.11東日本大震災でしょうか。
ビルの横揺れは地下1階でも凄かったです。発生時、お客様や通行人の方々は、われ先に外へ出ようと混乱しかけた時、館内放送が流れました。
「このビルは安全なビルです。頭を低くして外へ出ないでください」、その一言で周囲の人々が落ち着いて指示に従っていた様子が、今でも覚えております。

Q3.長年商売をするにあたり心がけていることはなんですか?
単に商品を販売するだけでなく作れる強みを生かし、お客様に満足いただける様、
ファッション性と使いやすさ・軽さを考えたオリジナル作品を心がけています。

「買ってもらってよかった」ではなくて「買ってよかった」とおっしゃるお客様の言葉が嬉しいです!
オリジナルバックにこだわっていますし、こだわりたいのですが、お客様の喜ぶ姿を見ると断れなくてね。同じ生地で小物を作ってほしいなんて言われると作ってしまいます。
店内には革小物も少しですが、置いてございます。

Q4.店舗同士で交流はありますか?
お互い長い年月頑張ってきたB1Fの仲間がここ数年でいくつか退店されて寂しい限りです。
特にB1F時計のニイデさん、精肉大正軒さんとは長いお付き合いをさせていただいております。

Q5.これからのお店と交通会館について希望・想いを教えてください。
交通会館に対する希望をお伝えすること以前に、各店舗が魅力ある店舗づくりをしなければと思っております。

昔は会館の来街者も1階には銀行や証券会社が立ち並んでいましたから、お堅いビジネスマンが多かったんですよ。パスポートを取りに来る人だって、今よりも仕事関係で渡航する方が多く、また都庁もありましたから取引のある企業や教育関係等、オフィス街のイメージでした。地下1階に店舗があることに気付かない方が多かったですね。

今は土日に人があふれていたりするけれど、家族連れでカジュアルでフリーな、ただ通り過ぎる方が多いです。
また、最近のデパートのハンドバック売り場はブランド品だけだし、イタリアから仕入れたいい革で、しっかりした作りのオリジナルバッグは昔は喜ばれたけど、今は重いし、値段高いと嫌がられますしね。
時代とともに変化をしなけれななりませんね。

来街者やトレンドも常に変化してます。
今の時代、独自性を活かしていかないとと思っております。

これからもいい革を仕入れてお客様に喜んでもらえるバッグを作り続けて
口コミで今以上に多くご来店いただける様、頑張って続けていきたいと考えてます。

店舗情報はコチラ

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交通会館むかしばなし vol.04
B1F 「ゆう志(陶板焼)」 小川雄二さん

※2020年4月現在閉店しております。

Q1.創業の年、働いている年数、こちらで働くことになった経緯を教えてください。
昭和43年にOPENしました。当時27歳、赤坂から柳橋と料理店で修業しまして、
そろそろ自分のお店を持ちたいと考えていた頃、交通会館の地下1階を歩いていたら
ゲーム機が数台おいてある空きスペース(現在の場所)を見つけまして、管理事務所へすぐ出店の相談をしたところ、こころよく対応いただき、また若造にも関わらず信用してもらい、出店につながったと記憶してます。

ちなみにB1Fの季節料理西田さん、もうなくなりましたが、B1F神鷹(飲み屋)千鳥(飲み屋)は同じ年にOPENしております。同級生のお店がなくなるのはさびしいですね。

Q2.当初、思い出深かった出来事やハプニング!(どうやって乗り越えたか)
酔っ払いの話もいろいろあるよ。
まあ言える話としては、
食い逃げは2回あったねー。巧妙なやり口をお伝えしましょう。1人で来店しトイレに何回か行くためにお店を一旦出るのだけど、紙袋を置いていくのよ。何度か戻ってくる形をとって安心させて、最後には戻ってこなかったっていう笑。別のお客様に紙袋の中身を見てもらうと紙屑だけが残っていた・・。
もう1回は、脱兎のごとく逃げられて、追っかけたんだけどね。見失っちゃった・・。

いい話は、この店から結婚したカップルが3組誕生したんです。1組は仲人もしたんですよ。

Q3.長年商売をするにあたり心がけていることはなんですか?
60才までは休まず働いていてましね、ただ60以降に病気してからは、休むことも多くなりました。3年前に妻を亡くしてからは気落ちしちゃうこともあるんだけど、まあなんとか頑張ってますよ。無理はしないことかな。

Q4.店舗同士で交流はありますか?
交通飯店さんは、わたしが1人になったこともあって、ゴミ捨てなんかも一緒に捨ててくれたりしてくれて、本当にありがたいです。
ミート大正軒さんとは、お取引がありますし、お付き合いは長いですね。
お客さんは、うちからB1Fべにづるさんや、本日開店さんへ流れることが比較的多いですよ。

Q5.これからのお店と交通会館について希望・想いを教えてください。
昔はどこも飲食店舗も繁盛してましたね。バブルの頃は銀座のお姉さんを連れて
お越しになる人もたくさんいらっしゃいました。夜も22時過ぎまで混んでました。

お得意様を中心にしてますが、自分が年齢を重ねるとともにお得意様も少しずつ
減っています。
結構混んでいるように思われてますし、確かに新規の若いお客様も来店されます。
しかし時代ですかね、昔の若い人よりもお酒を飲まないし、そんなに頻繁にはリピートされないですね。
BGMは昭和な音楽とか、かけてばかりだしなあ。。

今は、土日に家族連れやフリーの来街者が増えてるのでラーメンや喫茶系は発展するのかもしれないけど、飲み屋業は厳しいね。土日は絶対休みたいし(笑)。

やっぱり40代〜60代のサラリーマンがターゲットで客層としてはベストなんです。

交通会館の地下に飲み屋があることをぜひぜひPRしてほしいです。

ゆう志のおすすめは、もちろん陶板焼きスタイル。どん熱の遠赤外線で肉料理、魚料理、野菜、魚介類なんでも調理できて、土鍋のような味わいになるんです。
鉄板とは違うテイストを堪能していただきたいです。

ドリンクは日本酒・焼酎・ビール・ワインとなんでも用意しておりますが、おすすめはオリジナルのお抹茶割です。
兄がお茶の先生をしているので兄からお抹茶をもらい、こう見えても出勤前に毎日お茶をたててきます。

とっても濃くておいしい抹茶なので、ぜひ一度お試しください!

※2020年4月現在閉店しております。

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